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徒長した苗にできること
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- Garden Niva編集部
苗の茎が細く長く伸び、葉と葉の間が間延びして倒れそうになる状態を徒長といいます。主な原因は光量不足ですが、暖かすぎる室内、密集、窒素分の多い肥料、水の与えすぎも重なります。徒長した苗を見つけても、すぐ捨てる必要はありません。種類と茎の状態を見極め、光、風、植え方を整えれば、これから出る葉をより丈夫に育てられます。
原因を一度に確認する
まず、苗が一日にどれほど明るい光を受けているかを見直します。窓辺は明るく見えても、ガラス越しでは日照が足りないことがあります。特に発芽直後の野菜や草花は、南または東向きの明るい場所で管理し、日光が弱い季節には育苗用ライトを株の上から適切な距離に置くと安定します。急に強い直射日光へ出すと葉焼けするため、屋外に移すなら一週間ほどかけ、午前中だけから慣らします。
次に、苗同士の間隔を見ます。葉が重なっている苗は互いに光を求めて伸びます。弱い苗を間引き、残す株の周囲に空間を作ります。小さな扇風機を遠くから弱く当て、茎がわずかに揺れる程度の風を一日数時間与えるのも有効です。常に強風を当てるのではなく、自然な風をまねることで茎が少しずつ太くなります。水は受け皿にためず、表面が乾いてから朝に与えます。肥料は本葉が育つまで控えめにします。
種類に合わせた植え直し
トマト、ナス、ピーマンなど、茎から不定根を出しやすい苗は、植え替え時に徒長部分をある程度深く埋められます。土に入る節から根が出れば、株を支える力が増します。ただし、双葉や本葉まで埋めず、風通しのよい深さにします。一方、レタス、バジル、キュウリ、カボチャなどは深植えに弱いことがあるため、無理に茎を埋めません。支柱や小さな添え木で支え、根元の土を少し寄せる程度にとどめます。種類が分からない場合は、深植えより支柱を選ぶほうが安全です。
植え直す前には、ポットの土を軽く湿らせます。乾き切った根鉢を引き抜くと細根が切れやすいためです。新しい容器には排水穴と新しい育苗用土を用意し、苗を傾けずに置きます。植えた後は根元だけに水を与え、二、三日は強い直射日光を避けます。その後は十分な光へ戻し、茎が光の方向に片寄らないよう、鉢を毎日少し回します。
具体例:窓辺のトマト苗
例えば、室内の窓辺で育てたトマト苗が、高さ十五センチなのに茎が糸のように細く、本葉が上部にしかないとします。まず二日間、屋外の明るい日陰に午前だけ出し、三日目から朝日を一〜二時間受けさせます。同時に、混み合ったポットから強い苗を一本残して間引きます。一週間後、茎の下半分を土に入れるように深めのポットへ植え替え、支柱にゆるく結びます。ライトを使うなら、説明書に従った距離を保ち、苗が光へ届こうと伸び続けない位置に調整します。二週間ほどで新葉の間隔が詰まり、茎が少し太くなれば改善の方向です。
ありがちな失敗
徒長を止めようとして、暗い室内から真夏の直射日光へ一気に出すのは失敗のもとです。葉が白く焼けたり、急な乾燥で倒れたりします。また、茎を太らせたいからと肥料を多く与えると、かえって柔らかい伸びを促すことがあります。鉢を大きくしすぎて土が乾かない、支柱を硬く縛って茎を傷つける、すべての苗を助けようとして密集を放置するのもよくある問題です。特に病斑がある、根元がくびれている、触ると倒れるほど腐っている苗は、徒長ではなく病気の可能性があるため、健全な苗から離して処分を検討します。
まとめ
徒長した苗への対策は、光を増やし、間隔と水分を整え、種類に合った支え方をすることです。すでに伸びた部分が短く戻ることはありませんが、その後の成長を締まったものに変えることはできます。急な環境変更を避け、毎日少しずつ苗を観察することが、定植後も倒れにくい苗を育てる近道です。
定植する日までに改善しきらなくても、弱い茎を支えながら段階的に屋外へ慣らせば、環境の変化でさらに伸びるのを抑えられます。朝に光の方向、葉の間隔、土の重さを短く確かめる習慣をつけましょう。原因を一つずつ直すことで、次にまく種の育苗環境も自然に整っていきます。
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