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暑さでハーブをとう立ちさせない

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    Garden Niva編集部
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夏にバジル、パクチー、ルッコラなどの中心から太い茎が立ち、つぼみができる現象を「とう立ち」と呼びます。花を咲かせるのは植物として自然な成長ですが、葉が硬くなったり苦味が出たりして、料理用の収穫は減ります。暑さだけが原因ではなく、高温、乾燥、根のストレス、収穫の遅れが重なることで早まります。完全に止めるより、時期を遅らせて葉を長く使うことを目指しましょう。

暑い日の負担を減らす

朝、土の表面だけでなく二、三センチ下まで触り、乾いていれば鉢底から流れるまで水を与えます。真昼にしおれた葉を見て少量ずつ何度も足すより、涼しい朝に根の周りまで湿らせるほうが安定します。受け皿に水をため続けると根が酸欠になるため、流れ出た水は捨てます。

鉢はコンクリートの照り返しや室外機の熱風から離し、午後だけ明るい日陰になる場所へ移します。日光を全く遮るのではなく、強い西日を和らげるのが目的です。黒い小鉢は根が熱くなりやすいので、ひと回り大きな鉢カバーに入れる、白い受け台を使うといった工夫も有効です。混み合った葉を少し収穫して風を通すことも、蒸れを減らします。

花芽になる前に摘む

週に二回、株の中心と枝先を見ます。葉の付け根に小さな丸いつぼみや、急に細く伸びる花茎が見えたら、花芽のすぐ下ではなく、元気な葉が二組残る節の少し上で切ります。枝分かれを促すように切ると、残った脇芽が育ちます。ただし弱っている株を一度に丸坊主にすると回復できません。全体の三分の一程度までを目安に、数回に分けて収穫します。

パクチーやルッコラのように暑さで急にとう立ちしやすい種類は、春のうちから少量ずつ種をまくと安心です。古い株を無理に延命させるより、新しい株へ収穫を引き継ぐほうが葉の質を保てます。

具体例:真夏のバジル鉢

七月、南向きベランダの六号鉢のバジルで、昼には葉が垂れ、中心が尖ってきたとします。まず朝にたっぷり水を与え、午後一時から夕方まで遮光ネットの影になる場所へ移します。二日後、中心の小さな花芽を、下に二対の葉を残して摘みます。同時に大きな葉を数枚だけ料理に使い、株の内側に風を通します。一週間後も土が毎朝からからなら、鉢が根でいっぱいかもしれません。根を傷めない時期なら一回り大きい鉢へ植え替えるか、次の苗を用意します。このように水、熱、収穫を一度に整えると、花芽の進行を緩められます。

肥料と植え替えは控えめに判断する

暑さで弱った株へ濃い肥料を与えると、根への負担が増えます。新しい葉の色が極端に薄く、土が適度に乾く状態を確認してから、薄めた液肥を少量にします。根詰まりが明らかでも猛暑日の植え替えは避け、可能なら涼しい時間帯か暑さの盛りを過ぎてから行います。水切れを恐れて常に湿らせることも、根を弱らせて逆効果です。

よくある失敗

花芽を見つけてから、つぼみだけを何度も摘むと、株は花を作り続けます。葉のある節の上で枝ごと整える必要があります。また、日差しを避けようとして終日暗い室内へ入れると、光不足で弱くなります。乾いた鉢を夕方まで放置すること、真昼に熱い鉢へ冷たい水を急にかけること、一度の収穫で葉を取りすぎることも避けてください。とう立ちした株を失敗と決めつけず、花を楽しむ株と食べる新苗を分ける選択もあります。

まとめ

暑さによるとう立ちは、根が乾きすぎず熱を受けすぎず、枝先を早めに収穫できれば遅らせられます。朝の水やり、午後の強光を和らげる工夫、花芽前の小まめな剪定を習慣にしましょう。品種ごとの寿命も受け入れ、必要なら次の苗を育てることが、夏も新鮮なハーブを楽しむいちばん確実な方法です。

天気予報で猛暑日が続くと分かったら、前日の夕方に鉢の置き場と日よけを準備しておくと慌てません。朝のうちに葉が元に戻らない、根元が黒ずむなどの症状があれば、暑さだけと決めず過湿や病気も疑います。環境を一度に大きく変えず、水、光、収穫の順に一項目ずつ見直すことが、原因を判断する近道です。

どうしても花が上がった枝は、葉の香りを確かめて料理に使えるうちに収穫し、残りは花を咲かせて受粉昆虫を呼ぶ楽しみ方もできます。失敗した株を抱え込むより、次に育てる鉢へ場所と手間を回す判断も、暑い季節の上手な管理です。

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